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走れメロス

先日急いでいる人を見かけました。
それは夜の闇を切り裂くが如く。

髪を振り乱し、向かい風を粉砕する勢い、
持っていたカバンの重さを微塵も感じさせないその速さ、
まさに怒涛の走り・・

きっと誰も彼を止める事は出来なかったのでしょう。
何をそんなに急いでいたのでしょうか・・

私に出来る事は、彼が無事に時間通り着くよう祈る事、
ただそれだけだったのです。

己の無力を感じさせられた夜。
時間には余裕を持って行動しようと決意を固めました。

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行方不明

ipodが行方不明なのです。
誰かご存知ありませんか。
いったい何処に行ってしまったのでしょう?

とりあえずないと困るので、かなり安くて小さいものを買ってみました。
しばらくこれで凌ぎつつ、捜索を続行する事にします。
ミュージシャンにとってのipodはけっこう重要なものなので・・
どうか出てきてくださいな。

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平和を破壊する

それは平和なはずの日常。
2人の婦人が向かいからやって来ました。
すれ違い様に聞こえるお二方の会話は平和とは程遠いものでした・・

「人間じゃないー」

「いや、あれは人間じゃないよ」

「本当に、人の皮かぶっとるだけねー」


いったい何の話だったんですか・・??

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葛藤

よく通る道にあった自転車屋さんがたこ焼き屋さんに変わっていました。
そしてその時から私の葛藤は始まったのです。

ー果たしてどちらの方がよかったのだろうかとー

自転車は早く移動できるがおいしくはない。
たこ焼きはおいしいが、早く移動する事はできない。

移動速度を取るのか、美味さを取るのか・・
それは究極の選択・・

決着がつきそうもない葛藤の中、
移動の早さとおいしさが共存する事はこんなにも難しいものだという事を思い知らされた夜でした。。。

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逃げたいのか

先日歩けば歩くほど勝手に脱げていく謎の靴下に出会いました。
そんなに逃げ出したいのか。。。
あともう一度だけチャンスを与え、同じ事が起こるならばクビにする所存であります。

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ジャズ名盤
スタンゲッツ(Sax)とケニーバロン(Piano)のデュオによる、
「People Time」 という作品があります。
今日久々に聞いてみたのですがやっぱり名盤だと思います。
スタンゲッツが他界する少し前のライブ録音・・
昔アメリカに居た時に毎日のように聴いていました。
想い出も絡まってなのか、今でも特別なアルバムです。
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なんとなく思う事

双子の兄弟を、兄と弟、又は姉と妹と呼ぶのはどうも変な感じがします。
全く同じ年齢だと言うのに、ただ生まれてきた順番でそういう風に決めるのが何か変だなと思うのです。
まあそうやって上下を決めておくと便利なのでしょうけど・・

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ガソリンスタンド

無人のガソリンスタンド、
そこは機械に支配されています。

「いらっしゃいませ、カードはお持ちですか!?」
機械がそう話すのです。

無人のはずのガソリンスタンドから人の声が・・!?
もし戦国時代の侍がガソリンスタンドに迷い込んだならば恐怖のあまり錯乱し、
その機械に刀で斬りかかる事は容易に想像できるでしょう。
例えその侍が免許皆伝の達人だとしても決して勝つ事はできないでしょうが・・

大人しく給油し、代金を支払う。
私達はきっとただそうするしかないのでしょう。

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ある意味ショートコント

とあるコンビニの前に居ると、
自転車に乗った2人組みがやって来ました。

前にいた人がマユを潜め、店内を覗き込みながら後ろにいる人に訊ねました。

「ここタバコ売ってると思うー?   あ、売ってるー」

・・・質問したはずが、返答を得る間も無く一人で完結してしまったのです。



そしてその後、後ろの人が前の人に驚くべき質問を。

「ここってタバコ売ってる?」

・・・今前の人が言ってたじゃないですか。。。


とてもおもしろいやり取りでした。

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サイボーグ

とある店で商品を買うと、
店員さんがとてもめんどくさそうに接客してくれました。

目もあわさず、
商品のバーコードをただ読み込み、
無造作に袋に詰め、
代金を回収する・・

まるでただそれだけをこなす精密機械・・
レジ能力のみを備え付けたサイボーグ・・
それはこの世の生き地獄・・・

血も涙も通わぬ接客に絶望を覚えていた頃、
店員さんの胸に文字を書いたバッジのようなものを発見・・
そこには書いてあったのです。


「私は、心を込めて接客致します」


こもっていないのですが(笑)



疲れていたのでしょうか?

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